産業雇用安定助成金(仮称)について
政府は産業雇用安定助成金(仮称)の創設を予定しています。
この制度は、コロナ禍において事業活動の一時的な縮小を余儀なくされ、労働者の雇用を
在籍型出向により維持するため、労働者を送り出す事業主、およびその労働者を受け入れる
事業主に対して、一定期間の助成を行うというものです。
第三次補正予算の成立や厚生労働省令の改正等が必要のため、現時点では「予定」と
されています。
助成金の対象となる出向は、コロナ禍で事業活動の一時的な縮小を余儀なくされた事業主が、
雇用維持を図ることを目的に行う出向です。
また雇用維持を図るための助成であることから、出向期間終了後は元の事業所に戻って働くことが
前提です。
その他、出向元と出向先が、親子・グループ関係にない等、資本的、組織的、経済的関連性など
から独立性が認められること等の要件がありますが、詳細は現在検討されているようです。
助成対象となるのは2021年1月1日以降の出向ですが、助成率・助成額や受給までの流れ
については、下記の厚労省リーフレットをご参照ください。
000712906.pdf (mhlw.go.jp)
出向元と出向先とのマッチングについては、公益財団法人産業雇用安定センターで
無料で行うことができるそうです。
従業員の雇用維持のため、休業をさせて雇用調整助成金を受給する以外の方法として
有用な対策になるかと思われます。
今後どのように詳細が決定されるか、弊所でもしっかりと動向を確認していきます。